小説備忘録 〜その32〜

最近は電車・バス移動などが減り、読んでいる時の寝落ちしてしまうことw
ちょっと冊数は減っていましたが、気分転換にちょっとずつ☆

「白鳥とコウモリ」
弁護士殺害の容疑で逮捕された容疑者の息子と被害者の娘が事件に疑問を持ち
「真実」を求める物語。500ページを超えているからなかなか時間がかかると
思いましたが、さすが東野圭吾作品!一切無駄がなくて、グイグイ引き込まれて
大満足です☆

    


「正欲」
久々の朝井リョウ作品。ガツンとくる!最近よく耳にする「多様性」って言葉。
多数派の都合よい上から目線など、自分の浅さを痛感させられました。普段使っている多様性という言葉の薄っぺらさを感じます。
絶対読むべき作品☆

       

「禁じられた楽園」
邪悪なテーマパーク。恩田陸ワールド全開って感じです☆
見たことない描写なのに、くっきりイメージできる。

     

「ばにらさま」
「ばにらさま」を書こうとしたきっかけが、閉店間際の駅ビルを無目的な
白い顔でふらふら歩いていた美人さん見かけたとき。ってラジオで紹介されてて
気になってw
山本文緒作品の新作が、もう読めなくて残念。

     

「消えない月」
互いに惹かれあって付き合ったふたり。
別れを告げた後、彼がストーカーとなっていき、被害者、加害者交互の視点で
進んでいく。いろいろ手をつくしても、彼が現れる気がしてハラハラ。
結局、人間が一番怖い!

     

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小説備忘録 〜その31〜

昨年の年末年始は、2号が受験生のため、なんとなく落ち着かない
雰囲気でしたが、今年は割とゆっくり過ごせたので、読書も
まあまあできました☆(すぐ寝落ちしてしまいますがw)

「六人の嘘つきな大学生」
就職の最終試験を舞台に六人の就活生。当初は六人で協力して最終プレゼンを
行う展開から、一人だけ合格の条件となり、みんなでひとりを選出することに。
そこに謎の封筒。それぞれの抱えている重大な秘密が書かれていて…。
面白い!早い段階で謎は解けますが、そのあとも秀逸☆
就職活動の本質が腑に落ちます。絶対映像化されそう。


「不連続の世界」
この帯見たらまず読まずにいられないw
五編からなるトラベルミステリーで、恩田陸ワールド☆


「琥珀の夏」
とあるカルト集団と呼ばれていた団体組織「ミライの学校」
敷地跡から、子供の白骨死体。この組織のサマースクールに参加したことがある
弁護士の法子は、自分の知る少女ではないかと胸騒ぎを覚える。

ラストに向かうにつれ怒涛の展開。お涙頂戴作品ではないのに、
なんか泣けてきます。辻村深月作品、今回も良かった☆


「invert」
続編。最初から犯人がわかっていて、クセ強めなオトボケ具合で事件を解決していくパターンは、「古畑任三郎みたいなドラマ化、間違いない!」って感じで
読んでいたら、まんまとやられました!(映像化は難しそう。)
あらためて本の装丁秀逸です☆


「変な家」
帯に「あなたは、この間取りの「謎」が解けますか?」って書かれていたら、
こういう仕事してる以上、読まずにはいられませんw

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小説備忘録 〜その30〜

あっという間に11月突入!
読書の秋☆

「元彼の遺言状」
ラジオで作者の経歴を聴いてて。小説家になることを高校の時決めて
食い扶持が必要だから弁護士になって、その研修中にプロ雀士になって。
「このミステリーがすごい!」大賞も傾向と対策を練って受賞した
(これも小説家として継続していくため。)だけあって面白い☆

 

「総理の夫」
日本初の総理大臣、相馬凛子、と寄り添う夫。
消費税再引き上げ、社会保障改革、景気対策、少子化対策、雇用促進などなど。
とにかく、所信表明はグッとくる。この人ならやってくれる!って思えます☆
こんな政治家がいたら日本は変わると思う!

 

「人格転移の殺人」
ファーストフード店に居合わせた7人。突然の大地震で逃げ込んだのは
人格が入れ替わる実験施設。避難途中に一人の女性が殺害され次々と…。
途中、誰が誰の人格かわからなくなるけど、最後は読み直さなくても、ちゃんと
結末にたどり着けるのはすごい☆
パズルのピースがピッタリはまる感じです。

 

「葉桜の季節に君を想うということ」
自称元私立探偵が霊感商法の悪事を暴く依頼を受け、その頃、自殺を図ろうと
した女性を救う。
物語の出だしがあまり好きじゃない!「この部分いる?」って思ってました。
でもこれがラストのドンデン返しの伏線で、どんだけ勘違いさせられるんだ!
って感じです☆

 

「からまる」
連作短編集。本編に出てくる脇役が次の話では主人公になっていて、
目線が変わる面白さ。
ちょっと毒々しい表現とか、ネットリした比喩とか。でも読後は爽やか☆
千早作品はたまらないw

 

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小説備忘録 〜その29〜

最近は、本を読んでるとすぐ寝落ちしてしまいますw

「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」
幼なじみの女性ふたり。一人は地元に残って契約社員として働き、
もう一人は都会でフリーライター。地元に残ったチエミが母親を殺害し失踪し
捜索と事件の真相を追うみずほ。
ずっと「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」のタイトルが気になってました。
やはり、辻村深月作品は面白い☆



「彼らは世界にはなればなれに立っている」
待ち焦がれた太田愛作品。
新刊をずーっと楽しみにしてて、発売日に購入☆
今までの作品とちょっと雰囲気違うけどイイ。もう一回じっくり読みたい!



「滅びの前のシャングリラ」
「一ヶ月後に小惑星が衝突して地球は滅びる。」
避けるコトが出来ない現実のなかで、学校でいじめを受けている友樹、
人を殺したヤクザの信士、恋人から逃げ出した静香。と。歌手のLoco。
それぞれの人物目線で語られてイイ。ハリウッドにある地球救う系じゃない
感じもイイです。初版にはスピンオフの短編がついていて、5人目の目線で
完璧です☆



「妻は忘れない」
イヤミスの短編集。読み進めていると、日常のなかに潜む僅かなズレと違和感を感じます。実はそれが一番怖い気がする。




「十三番目の人格 -ISOLA- 」
主人公は人の強い感情を読み取ることができるエンパス。舞台は阪神大震災後で、多重人格の少女に突如、磯良という人格が現れる。後半はかなりホラー!
黒い家」ばりに!

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小説備忘録 〜その28〜

今年もあっという間に2月突入!
まもなく、2号の二次試験も控えており、連日祈るのみです☆

「サリエルの命題」
オリンピック開催間近に、日本の孤島で新型インフルエンザが発生し、
島民全員死亡。パンデミックによるパニック小説かと思ったら少し違った。
日本の少子高齢化、社会保障制度、医療の在り方などの問題提起。
治療薬、ワクチンの接種を誰から行うか?考えさせられます。



「悪寒」
不祥事の責任を取らされた主人公が山形の系列会社に飛ばされ、やりきれない日々を過ごす。ある日、妻からの不可解なメールと、その後、殺人容疑で逮捕された知らせ。
相手は主人公の会社の常務で妻も殺人を認めて…。
条件が揃いすぎてて「一発逆転難しいじゃん!」って感じですが。
題名、合ってる!



「選んだ孤独はよい孤独」
地元からでないアラサー、女子が怖い高校生、仕事ができない先輩。
女性の心理描写が絶妙な作者は、男目線も絶妙にうまい☆
社会のなかで何となく誤魔化してきたコトをチクリとされた気分ですw


「罪人の選択」
新作の短編集。「罪人の選択」は一升瓶と缶詰、どちらかに毒が入っていて、どちらを選ぶべきか?
それ以外の短編は世界観が凄くて、貴志祐介作品初心者のヒトはちょっと避けたほうがイイかもですw


「少年と犬」
震災後半年の仙台のコンビニで、ある男がガリガリに痩せた野良犬にエサを与えると、その男についてくる。その後飼い主が代わりながら物語が進んでいく。
どの飼い主と一緒にいても、その犬がある方角だけ常に眺めていて…。
気になって一気読みです。久々に涙腺やられました!

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小説備忘録 〜その27〜

読書の秋!(と、いいつつ一年中読んでますがw)

「めぐり会い」
置き忘れで入れ替わったデジカメ。そのカメラに残っていた写真の少年に惹かれる華美。撮影の日付は10年以上前。その写真の大人になった少年、祐一。
若干ネタバレですが、同じ時間軸で…表題通り☆
でも。タイムスリップ系ではないですw


「ロードムービー」
短編集ですが、それぞれ「えっ!」って思う登場人物だったり。この小説を読む前に絶対「冷たい校舎の時は止まる」を読むことをオススメします☆
「えーーーーっ!」ってなるし、恐るべし辻村深月ってなりますw


「Q&A」
質問者と体験者の会話だけ(Q&A)で物語が進行していきます。こんな装丁の本が並んでいたら買わずにいられません。ズルい…。


「十字屋敷のピエロ」
久々に東野圭吾作品☆25年以上前の作品なのに色褪せない面白さ!
間延びするような無駄な描写がなくてイイです☆
ピエロの人形目線の語りも要所要所にあって、最後も☆
安定感抜群です!


「あのこは貴族」
東京の名家に生まれた華子と田舎出身の美紀。家柄の良い一人の男を通じて
女性の葛藤を描いた作品。世の中が「学歴社会」ではなく、「階級社会」だと語られてて、すごく腑に落ちます。
これは絶対、男性が読むべき小説!男の浅さを反省w
読了感はイイです☆

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小説備忘録 〜その26〜

8月に突入。最近は県外移動がちょっと多めで、その移動の際に。
(コロナには万全の注意を払っています!)
弘前へは高速バスで移動してますが、40席中、乗客3,4人程度で実は快適w

「medium 霊媒探偵 城塚翡翠」
死者の言葉を伝えることができる霊媒師の城塚翡翠(ちょっと、か弱い感じ)と、推理作家の香月は組み殺人事件を解決していく。ただし証拠能力がないため、香月が過程を導く。
と、同時に女性を狙う連続殺人事件と、翡翠が悟っている自身の死期。
よくある連ドラパターンかと思いきや…。最終章でやられました!

「エンド・ゲーム 常野物語」
楽しみに取っておいた常野物語の第三弾☆
第一弾の光の帝国のなかのオセロ・ゲームの続き。一族の中で最強の、相手を「裏返す」能力を持つ父の失踪。母の意識不明。
何のことかさっぱりだと思いますが、これが絶妙に面白い☆
作者はつくづく天才だと思います!

「西洋洋菓子店 プティ・フール」
フランスでお菓子作りを修行した亜樹が、祖父が下町で営んでいる西洋菓子店で働く。一つのストーリーをその登場人物目線で語られる、連作短編集で面白い☆なんといっても、お菓子作りの描写が抜群で香りとか、味とか伝わってくる感じ!

「首都感染」
タイムリーな小説。
20XX年、中国でワールドカップが開催され、遠く離れた村で致死率60%の強毒性インフルエンザが発生し、世界に、日本に!
検疫が破られ都内に感染。政府は東京封鎖を行う。
つくづく、強いリーダーシップと決断力の必要性を感じました。
この小説に出てくるインフルエンザに比べて、まだコロナの致死率が低いのが救い。しかしリアルです!

 

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小説備忘録 〜その25〜

6月に突入し、あっという間に半年経過。
最近県外への移動が増えて、ちょくちょく読んでます☆

「完全無罪」
21年前の少女誘拐殺人事件の冤罪再審裁判に抜擢された女性弁護士。
しかし彼女もその当時連続で起こっていた少女誘拐事件の当事者だった。
(逃げ切れた。)
早々に元警察のでっち上げが判明して冤罪決定。
でもホントは自分を誘拐した犯人ではないのか?最後まで面白い☆
無罪と無実の違いは大きいです!


「地面師たち」
おそらく某ハウスメーカーの、63億円騙し取られた事件がモチーフの物語。
犯人側目線で、巧妙な騙し方や不測の事態やらでハラハラして面白い。
悪いルパン一味って感じで。どう考えても地面師側が悪ですが、騙される側にも騙される理由があるんだと、つくづく思います。


「光の帝国 常野物語」
東北のある地方、常野にまつわる一族の物語。
それぞれ特殊能力を持っていて、ひっそりと、あるいは能力に気づかず日々を
過ごしている。
連作短編集ですが、何か繋がっていて、何か壮大な予感!常野物語3部作☆


「蒲公英草紙 常野物語」
光の帝国より少し昔の話。前半は何気ない穏やかな日々が日記で綴られていて
後半はある出来事の臨場感が凄すぎです!そして第3弾のエンド・ゲームに繋がっていく感じが堪りません☆


「流浪の月」
当時9歳の主人公の女の子が、19歳の大学生について行く。世間では誘拐事件として扱われ、大学生の文は当然…。数年後再び…。
彼女目線と彼目線で描かれていて、第三者の偏見と、中途半端な善意が傷つけ、本当に伝えたいことが伝わらない。余韻が残るイイ作品。
(のちに、本屋大賞受賞☆ 個人的にもこれか、ライオンのおやつが受賞しそうな予感してました。候補作全部読んでないけどw)

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小説備忘録 〜その24〜

4月に突入。
新型コロナウィルスの影響も徐々に出つつあって、
早く終息してほしい!

「和菓子のアン」
デパ地下の和菓子屋さんで働くアンちゃん。個性強めな店のメンバーと、
お客さんと。和菓子にまつわるちょっとしたミステリーや、和菓子の背景とか
面白い☆やっぱり食べモノ系の小説にハズレなしです。


「リメンバー」
リカシリーズ第5弾。割と静かなスタートだなーって思っていたら、ガツっときます。何か違和感があって、ラストに来る感じ!続編がまだあるので、ここまできたら最後まで付き合いますw


「逃亡者」
殺人を犯し、15年の時効を迎えるまで逃げ続ける女性の話。
「もちろんこの設定知ってる!」時効間際に逮捕された福田和子の事件。
最後ホントにそうなるのか?って疑問持ちながら、逃亡者目線でハラハラ!
ラストは…。久々に満腹です☆


「ライオンのおやつ」
余命宣告をうけた主人公が、終末は瀬戸内の島にあるライオンの家というホスピスで過ごす事を決める。そこでは毎週日曜日に入居者が、もう一度食べたい思い出のおやつをリクエストできる、おやつの時間がある。
そこで暮らす人々の話。
かなりイイです☆


「さんかく」
古い京町家に暮らすアラフォーのデザイナーの夕香と、同居することになった
元バイト仲間だった年下の正和。理由は”食の趣味が合うから”
その正和には大学で生体(解剖)の研究にあけくれる、華っていう彼女がいて。
三角関係未満の微妙で絶妙な感じ。とにかく出てくる風景、料理の描写が丁寧で匂いを感じる、読んでいて心地イイ作品です☆


「名前探しの放課後 上・下」
3ヶ月前にタイムスリップしてきた、依田いつか。
同級生の誰かが自殺した日から。
同級生たちとその自殺する誰かを探し出し救う。
早々に、自殺するいじめられている人物が特定されるので、
あれっ?ってなります。
やはりそこは辻村深月作品☆最終章は怒涛の展開!
そしてあの人物たち!前の作品見直してしまいました☆

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小説備忘録 〜その23〜

あっという間に3月突入。
ある小説のあとがきに書いてあったことで、小説を読む意義に納得。
以下

この世でいちばん残り少ないのは、実は時間なんですよ。
僕の、あなたの、僕たちのみんなの残り時間。それを増やす方法はただひとつ。物語に入ることです。ほんの数時間で、数ヶ月の(あるいは数十年の)人生を体験できるのですから。こんなお得なことはありません。

納得☆

「Iの悲劇」
無人となった村に、人を呼び戻すことが使命の市役所甦り課。Iターンプロジェクトに集まった一癖ある移住者達との間におこる事件の数々の連作短編集。
集落で起こる謎が、最終章で明らかになります。限界集落の現実。考えさせられます。


「父からの手紙」
ある姉弟の前から去った父親から、毎年届く手紙。のちに弟が殺人の容疑者として逮捕される。これと並行して、ある男が殺人の刑期を終え出所。全く関係ない話が最後つながり、父の失踪の理由が明らかになる。同じ立場に置き換えると自分としては選択できないなーっと。帯にあった涙は出なかったけど、
ミステリーとしては面白いです☆


「殺意の水音」
卑屈で自分勝手な主人公が空港近くのホテル(海外旅行前の宿泊者など裕福。)で次々と殺人を起こす。犯人目線の物語は珍しく面白かったけど、全く共感できない。リミッターが振り切れた人間が一難怖いです!


「ツナグ 想い人の心得」
ツナグの続編。前作から7年後が舞台で、一度だけ亡くなった人と再会を叶える使者(ツナグ)。依頼者も使者も再会したら今後どの人から依頼があっても再会できないから悩むし、会って伝えたいし。終盤の依頼、泣けます☆


「行方不明者」
連続通り魔事件の犯人を監視する僕と、田舎の名家の一家失踪事件を追うライター女性。全く関係のないような話が並行してし進行し、ラスト繋がる。
こういう系、面白いです☆

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