小説備忘録 〜その30〜

あっという間に11月突入!
読書の秋☆

「元彼の遺言状」
ラジオで作者の経歴を聴いてて。小説家になることを高校の時決めて
食い扶持が必要だから弁護士になって、その研修中にプロ雀士になって。
「このミステリーがすごい!」大賞も傾向と対策を練って受賞した
(これも小説家として継続していくため。)だけあって面白い☆

 

「総理の夫」
日本初の総理大臣、相馬凛子、と寄り添う夫。
消費税再引き上げ、社会保障改革、景気対策、少子化対策、雇用促進などなど。
とにかく、所信表明はグッとくる。この人ならやってくれる!って思えます☆
こんな政治家がいたら日本は変わると思う!

 

「人格転移の殺人」
ファーストフード店に居合わせた7人。突然の大地震で逃げ込んだのは
人格が入れ替わる実験施設。避難途中に一人の女性が殺害され次々と…。
途中、誰が誰の人格かわからなくなるけど、最後は読み直さなくても、ちゃんと
結末にたどり着けるのはすごい☆
パズルのピースがピッタリはまる感じです。

 

「葉桜の季節に君を想うということ」
自称元私立探偵が霊感商法の悪事を暴く依頼を受け、その頃、自殺を図ろうと
した女性を救う。
物語の出だしがあまり好きじゃない!「この部分いる?」って思ってました。
でもこれがラストのドンデン返しの伏線で、どんだけ勘違いさせられるんだ!
って感じです☆

 

「からまる」
連作短編集。本編に出てくる脇役が次の話では主人公になっていて、
目線が変わる面白さ。
ちょっと毒々しい表現とか、ネットリした比喩とか。でも読後は爽やか☆
千早作品はたまらないw

 

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