小説備忘録 〜その15〜

読みおわった小説一気に☆

「ニシノユキヒコの恋と冒険」
映画を先に観た作品☆
女性に常に優しくて、懲りることを知らないニシノユキヒコ。
関わりのあった10人の女性たちが思いを語る連作集。
基本的には女ったらしなんだけど、憎めない感じが読んでいて心地イイです☆
そして映画の竹野内豊はカッコイイw


「悪いものが、来ませんように」
読み返したくなる系の作品☆映画化はおそらくできないタイプ。
せっかく良い作品なのに、帯で大々的に「絶対騙される!」
ってなっていて構えすぎた。
小説でも映画でも、必ず〇〇する!ってヤツ、あまりなくて良い派ですw


「犯罪者 上・下」
白昼、通り魔殺人事件が発生し、4人が死亡。
一人かろうじて生き残る。しかし単なる殺人事件ではなく…。
巨大企業の隠蔽、大物政治家、乳幼児の奇病。
一人の生き残った青年は暗殺者に狙われる。などなど、面白い要素がうまく絡んで、読む手が止まらないくらい面白いです☆
池井戸作品(なんとなく空飛ぶタイヤ)の殺人事件版って感じです。


「珈琲屋の人々」
第三弾が文庫本で発売していたので、おさらいで再読。何気ない日常の話って感じで、無性にコーヒーが飲みたくなります☆
NHKのドラマでも観ましたが、個人的にはドラマの人物設定の方が好き。


「悪魔と呼ばれた男」
凄惨で残忍なのに息をのむほど美しい殺人現場を残すシリアルキラーを、
特殊犯罪捜査室の犯罪心理学のエキスパート志津香と、検挙率ナンバーワンの
「預言者」と呼ばれる阿久津が犯人を追い詰める。
早々に犯人がわかりますが、何か殺人内容に違和感。悪魔は誰だったか
わかって、なるほどってなります☆


「トラットリア・ラファーノ」
兄と妹が厨房、主人公がホール担当のイタリア料理店の話。
高校の同級生がやって来て…。スマートな恋愛話。
それにしても料理の描写が細かくて美味しそう!
聞いたことのない料理はネットで画像検索して、より倍増☆
やっぱり料理系の物語は穏やかでイイ。

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小説備忘録 〜その14〜

今年もまもなく終了(早い。)
小説も今読んでるものあたりで今年も終わりそう。
アップしてなかった小説一気出しw

「火のないところに煙は」
怪談話の小説を依頼された作家のもとにいろいろ怖い話が集まってくる。
掲載される5話自体はびっくりするほどは怖くないけど、最終章を読むと
ジワジワ怖さが。全く関係ないように思える全5話が…。
ノンフィクションのような構成で面白い☆
裏表紙要注意です!


「送り火」
実は芥川賞系は自分には文章が難解で避け気味ですw
ラジオで「ラストが、想像を絶する!」って聞いて、気になって気になって。
たしかに、ラストにむかうにつれ、その予感がヒシヒシ伝わってくる感じも、
ゾッとします!


「手紙を読む女」
タイムカプセルの手紙。10年後の自分ではなく伯母に宛てた手紙(遺書)
一編一編が少しづつ繋がっていって、ちょっとづつ違和感。
そしてドンデン返しの結末。うまく説明できませんが面白いです☆


「欲しい」
会社経営の女性社長、出張ホスト、生活保護を受けているシングルマザー。
三人の目線で描かれていて、ある人物が転落死して物語が展開する。
三人の欲しいモノ、その中のある人が欲しいモノ。
面白いけど、後味が…。


「奇跡の人」
明治時代の弘前が舞台の日本版ヘレンケラー。
現代ではないため、「けものの子」のように扱われ、暗い蔵に閉じ込められていた少女を、教育係として招かれた安が、彼女の眠っている才能を開花させるための長い闘いのはなし。


「ラ・パティスリー」
新米パテシエの働くお店に、ある朝、見知らぬ男性が飴細工作りに夢中。
この男はこの店のシェフだと言い張っているけど、記憶をなくしている…。
これといって大きな事件は起こりませんが、料理小説にハズレなし☆


「死刑にいたる病」
9件の殺人事件で収監されている死刑囚から「9件目は冤罪だ。」と
主人公の冴えない大学生に、冤罪を晴らす調査を依頼される。
シリアルキラーになぜ自分が頼まれたのか、9件目の事件の真相が徐々に
明らかになっていく。

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小説備忘録 〜その13〜

現場状況の記事が続いていたので、
ちょっと小休止で小説備忘録を。

「追憶の夜想曲」
少年時代、凶悪な殺人事件を起こした弁護士の第2弾(第1弾はこちら
夫の殺人事件を認めている主婦の弁護に名乗り出る法廷モノ。
金にならない弁護に何故名乗り出たのか、どのように無罪を勝ち取ろうとするのか、ラストは驚愕!これで、このシリーズ終わりかと思ってしまう…。
でも第3弾、4弾と続いていてさらに気になります!


「恩讐の鎮魂歌」
気になって御子柴シリーズ連続読みw
医療少年院時代の恩師が殺人容疑で逮捕され、弁護士を名乗り出る。
韓国船沈没事件と、恩師の殺人と強い信念。
そして第2弾から世間に明かされた事件による弁護士としての立ち位置。
御子柴礼司にだんだん人間味が出てきます☆


「幻夏」
ある夏、友人の少年の失踪。ある男の転落事故死。
少年の父親の冤罪による服役。そして23年後に起こる少女誘拐事件。
それらが全て繋がっていって面白い☆
ただの事件モノではなくて、ちょっとノスタルジックな雰囲気がいいです☆


「6時間後に君は死ぬ」
予知能力をもつ青年と、彼に関わる人たちを描いた連作短編集。
タイトルが気になるし、最初の「6時間後に君は死ぬ」と最後の
「3時間後に僕は死ぬ」が繋がっていて、ハラハラして面白いです☆


「13階段」
喧嘩で人を殺し仮釈放中の青年と、死刑執行を行ったことのある刑務官に、
事件の記憶がない死刑囚を救う依頼。階段を登った記憶の断片。
タイムリミット、死刑制度、いろいろな要素がハラハラして面白いし、
考えさせられます。

今回は、事件モノが続いたなー。

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小説備忘録 〜その12〜

8月に突入!
相変わらず仕事の合間に読んでいる小説を。

「冷たい校舎の時は止まる 上・下」
ある雪の日、学校に閉じ込められた男女8人の高校生。2ヶ月前に学園祭でおこった自殺事件。8人はその死んだ級友を思い出せない。8人の中にその人物がいるのでは…と疑心暗鬼。
そして繰り返される5時53分に1人ずつ消えてゆく。
とにかく上下巻で1200ページ!読み応えアリすぎますw
後半(下巻)の仕掛けで、もう一回ジックリ読みたくなる作品☆


「悪い夏」

題名の通り。主人公は生活保護受給者をまわるケースワーカー。
不正受給者、ヤクザ、貧困のシングルマザー。
ラストに向かって最悪の展開。読んでいて辛くなります。


「むかし僕が死んだ家」
まずタイトルが気になり。
東野圭吾は何だかんだ言って(←自分の勝手な見解w)安定した面白さ☆
これが20年以上も前の作品!まだまだ読まないといけないものが無限にあるw

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小説備忘録 〜その11〜

小説を読み始める前は、邦画を頻繁に見ていましたが
最近はもっぱら小説です☆

「結婚詐欺師」
結婚詐欺師と警察の両方の目線で進んでいきます。
徐々に詐欺師を追い詰めていくんだけど、ある理由で逮捕できない。
最後はスカッとしますが、もっとスカッとしたいw


「仮面山荘殺人事件」
婚約者を事故で失った主人公。その婚約者の両親に、親族・知人と共に別荘に誘われます。そこに強盗が現れ軟禁されたところで殺人事件発生!
(殺人は強盗ではない身内の犯行)
いろいろ満載で、最後はどんでん返しが待ってます☆


「去年の冬、きみと別れ」
読んでおもったこと。「映像化できたんだー」って感じです。
2回ほど戻りながら読破しましたが、仕掛けがいろいろあるらしく…
解説のついた文庫版にすればよかったw


「木漏れ日に泳ぐ魚」
別々の道に進むことになった男女が、最後の夜、アパートの個室で語り合う。
ある男の死。相手が殺人犯なのでは?互いの目線で交互に語られる心理戦。
徐々に事実にたどり着く感じがなかなかいいです。


「天使のナイフ」
主人公の妻子が自宅で強盗に入った三人組の中学生に殺される。
その四年後、その三人組の少年たちが次々と殺される。
もちろん主人公が疑われ…。
少年法と複雑な背景が面白いです。


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小説備忘録 〜その10〜

あくまでも気分転換程度にw

「ダークゾーン」
軍艦島で突然、将棋の王将のような役割になってゲームに巻き込まれる。
7局で先に4勝しなければならず(負けるとおそらく死)
そのゲームがとにかく面白いです☆
並行して、なぜこのゲームに巻き込まれてしまったか経緯がわかってきます。
この将棋のようなゲームの心理戦が面白すぎます!

「かがみの孤城」
様々な理由で学校に行けない7人の子供達が、鏡の中のお城に集められて
ひとつ願いごとの叶う鍵を見つける話。
「よくあるファンタジーものかな?」って思ったら全然違います。
後半はとにかく凄い!物語に欲しい要素が全部詰まっています!
ここ最近の小説の中では、ダントツです!
なにかオススメの本と聞かれたら、まちがいなく今はコレ☆
(後日、本屋大賞受賞しました☆←納得!)


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小説備忘録 〜その9〜

2人の受験勉強のあいだ、こっそり読んでましたw

「屍人荘の殺人」
ある大きな生死に関わる事件に巻き込まれた大学サークルの集まり。
建物の外に出ることができない状態、さらに殺人事件が起こる。
2つの事件が同時進行して面白いです☆
ある大きな事件から逃れるだけでも大変なのに、さらに殺人事件って!
だけどある事件が起きなかったら、もう1つの殺人事件はどうやって
おこなうつもりだったのかなーっと思いました。(ネタバレ厳禁なのでw)


「リセット」
専業主婦、キャリアウーマン、元ヤン非正規労働者。
思い描いていた未来と違う高校同級生3人。
突然高校時代に戻り、もう一度夢を叶えようとする話。
ただファンタジーじゃなくて、社会情勢もあったり面白いし、
スッキリします!


「1981年のスワンソング」
1981年にタイムスリップしてしまった主人公。現代に戻れず、生活していくために、男女のデュオに未来のヒット曲を提供する。
「世界に一つだけの花」とか「TUNAMI」とか。
(ただ曲を思い出しているだけw)
81年を経験した人はかなりタイムリーで面白い☆

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小説備忘録 〜その8〜

年末年始は受験生の家庭のため、ごくごく普通に生活w
なのでしっかり読書できました☆

「愛しいひとにさよならを言う」
作品名でもわかるように、後半に向かうにつれ、なんとなく予感はあります。
とにかく文章が丁寧な感じで、物語が心地いいです☆


「ブルーもしくはブルー」
夫がいて恋人がいる主人公。昔の恋人と結婚していたら…と。
そして偶然、街でその元恋人が自分そっくりな女性と歩いている
ところを目撃。2人は同一人物。そして生活を入れ替える話です。
隣の芝は…って感じで面白いです。


「スロウハイツの神様」
ひとつ屋根の下に住む、クリエイターとそのタマゴたち。
現代のトキワ荘みたいな展開で上巻が進み…。
下巻、特に後半のある部分のために全てがある感じで、全ての話が繋がり
ものすごーく読了感がいいです☆
ここ最近のイチオシです!ただし上巻はちょっとガマンしてください!
でもその分、後半のヤラレタ感(良い意味で)で泣けてきます☆


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小説備忘録 〜その7〜

つねに継続中の備忘録w

「クリムゾンの迷宮」
目を覚ますと突然、火星の風景を思わせる異様な世界。
そしてデスゲームが始まる話。面白い!実家に読みかけを忘れてきてしまい、
またちょっとしたら実家に行くのに、続きが待ちきれず同じモノ(中古ですが)を買ってしまうくらいwラストがちょっと読みたりないくらいですが、
ハラハラさせられる方が上回って面白い☆


「侵入者 自称小説家」
迷宮入りが囁かれる一家4人の殺人事件を、遺族が同じく未解決殺人事件の
ルポを書いた自称小説家に調査を依頼。
2つの事件の共通点。事件の再現劇を行い真相をとく話。
面白かったけど、事件の解決の仕方はチョット読みにくかった。


「あん」
義理でやっている、なんてことないどら焼き屋にある日、
おばあさんがアルバイトにやってきて…。
読む前からなんとなく「一緒にどら焼き屋を面白おかしく繁盛させる
物語なんだろ〜な〜。」って思っていたら、全然違う!
泣けた!読み終わった後映画の予告編を観ただけで、涙ぐんでしまうw
かなりいい作品です☆


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小説備忘録 〜その6〜

継続中の備忘録。

「公開処刑人 森のくまさん」
ネット上で実名を晒された悪質な人間を「森のくまさん」を名乗る犯人が殺人を重ねていく話。サクサク読める佳作って感じです。
表紙に騙されがちですw

「公開処刑人 森のくまさんーお嬢さん、お逃げなさいー」
森のくまさんの続編。作中にもふれられていますが、今回の森のくまさんは何か紳士的。2つの事件が同時に進行し、最後に繋がっていく感じがいいです☆
そして、前作にも繋がっています!前作はちょっと荒い感じがしますが、続編はイイ感じにフォローしてるので、絶対前作から読むべきです☆

「トップリーグ」
総理大臣、官房長官のごく限られた番記者(トップリーグ)。同期の2人の記者の1人が番記者、もう一方が昭和の事件の真相を追う。そしてトップリーグの松岡が究極の選択を迫られる話。
登場人物は架空の名前ですが、明らかにアノひとだろうし、昭和の事件はロッキード事件。どこまで本当か不明ですが、これが本当なら間違いなく永田町に
激震がはしります!

「ラブレター」
冬山登山で亡くなった婚約者。三回忌に婚約者の卒業アルバムをみて、当時の住所に手紙を送ったら亡くなったはずの彼から返信が届く。
かなり良かった!ラストも良かったです!
昔映画(ミポリン)になっていたので、観てみたい☆


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