小説備忘録 〜その25〜

6月に突入し、あっという間に半年経過。
最近県外への移動が増えて、ちょくちょく読んでます☆

「完全無罪」
21年前の少女誘拐殺人事件の冤罪再審裁判に抜擢された女性弁護士。
しかし彼女もその当時連続で起こっていた少女誘拐事件の当事者だった。
(逃げ切れた。)
早々に元警察のでっち上げが判明して冤罪決定。
でもホントは自分を誘拐した犯人ではないのか?最後まで面白い☆
無罪と無実の違いは大きいです!


「地面師たち」
おそらく某ハウスメーカーの、63億円騙し取られた事件がモチーフの物語。
犯人側目線で、巧妙な騙し方や不測の事態やらでハラハラして面白い。
悪いルパン一味って感じで。どう考えても地面師側が悪ですが、騙される側にも騙される理由があるんだと、つくづく思います。


「光の帝国 常野物語」
東北のある地方、常野にまつわる一族の物語。
それぞれ特殊能力を持っていて、ひっそりと、あるいは能力に気づかず日々を
過ごしている。
連作短編集ですが、何か繋がっていて、何か壮大な予感!常野物語3部作☆


「蒲公英草紙 常野物語」
光の帝国より少し昔の話。前半は何気ない穏やかな日々が日記で綴られていて
後半はある出来事の臨場感が凄すぎです!そして第3弾のエンド・ゲームに繋がっていく感じが堪りません☆


「流浪の月」
当時9歳の主人公の女の子が、19歳の大学生について行く。世間では誘拐事件として扱われ、大学生の文は当然…。数年後再び…。
彼女目線と彼目線で描かれていて、第三者の偏見と、中途半端な善意が傷つけ、本当に伝えたいことが伝わらない。余韻が残るイイ作品。
(のちに、本屋大賞受賞☆ 個人的にもこれか、ライオンのおやつが受賞しそうな予感してました。候補作全部読んでないけどw)

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