小説備忘録 〜その23〜

あっという間に3月突入。
ある小説のあとがきに書いてあったことで、小説を読む意義に納得。
以下

この世でいちばん残り少ないのは、実は時間なんですよ。
僕の、あなたの、僕たちのみんなの残り時間。それを増やす方法はただひとつ。物語に入ることです。ほんの数時間で、数ヶ月の(あるいは数十年の)人生を体験できるのですから。こんなお得なことはありません。

納得☆

「Iの悲劇」
無人となった村に、人を呼び戻すことが使命の市役所甦り課。Iターンプロジェクトに集まった一癖ある移住者達との間におこる事件の数々の連作短編集。
集落で起こる謎が、最終章で明らかになります。限界集落の現実。考えさせられます。


「父からの手紙」
ある姉弟の前から去った父親から、毎年届く手紙。のちに弟が殺人の容疑者として逮捕される。これと並行して、ある男が殺人の刑期を終え出所。全く関係ない話が最後つながり、父の失踪の理由が明らかになる。同じ立場に置き換えると自分としては選択できないなーっと。帯にあった涙は出なかったけど、
ミステリーとしては面白いです☆


「殺意の水音」
卑屈で自分勝手な主人公が空港近くのホテル(海外旅行前の宿泊者など裕福。)で次々と殺人を起こす。犯人目線の物語は珍しく面白かったけど、全く共感できない。リミッターが振り切れた人間が一難怖いです!


「ツナグ 想い人の心得」
ツナグの続編。前作から7年後が舞台で、一度だけ亡くなった人と再会を叶える使者(ツナグ)。依頼者も使者も再会したら今後どの人から依頼があっても再会できないから悩むし、会って伝えたいし。終盤の依頼、泣けます☆


「行方不明者」
連続通り魔事件の犯人を監視する僕と、田舎の名家の一家失踪事件を追うライター女性。全く関係のないような話が並行してし進行し、ラスト繋がる。
こういう系、面白いです☆

小説備忘録

旧ブログの小説備忘録はこちら