小説備忘録 〜その14〜

今年もまもなく終了(早い。)
小説も今読んでるものあたりで今年も終わりそう。
アップしてなかった小説一気出しw

「火のないところに煙は」
怪談話の小説を依頼された作家のもとにいろいろ怖い話が集まってくる。
掲載される5話自体はびっくりするほどは怖くないけど、最終章を読むと
ジワジワ怖さが。全く関係ないように思える全5話が…。
ノンフィクションのような構成で面白い☆
裏表紙要注意です!


「送り火」
実は芥川賞系は自分には文章が難解で避け気味ですw
ラジオで「ラストが、想像を絶する!」って聞いて、気になって気になって。
たしかに、ラストにむかうにつれ、その予感がヒシヒシ伝わってくる感じも、
ゾッとします!


「手紙を読む女」
タイムカプセルの手紙。10年後の自分ではなく伯母に宛てた手紙(遺書)
一編一編が少しづつ繋がっていって、ちょっとづつ違和感。
そしてドンデン返しの結末。うまく説明できませんが面白いです☆


「欲しい」
会社経営の女性社長、出張ホスト、生活保護を受けているシングルマザー。
三人の目線で描かれていて、ある人物が転落死して物語が展開する。
三人の欲しいモノ、その中のある人が欲しいモノ。
面白いけど、後味が…。


「奇跡の人」
明治時代の弘前が舞台の日本版ヘレンケラー。
現代ではないため、「けものの子」のように扱われ、暗い蔵に閉じ込められていた少女を、教育係として招かれた安が、彼女の眠っている才能を開花させるための長い闘いのはなし。


「ラ・パティスリー」
新米パテシエの働くお店に、ある朝、見知らぬ男性が飴細工作りに夢中。
この男はこの店のシェフだと言い張っているけど、記憶をなくしている…。
これといって大きな事件は起こりませんが、料理小説にハズレなし☆


「死刑にいたる病」
9件の殺人事件で収監されている死刑囚から「9件目は冤罪だ。」と
主人公の冴えない大学生に、冤罪を晴らす調査を依頼される。
シリアルキラーになぜ自分が頼まれたのか、9件目の事件の真相が徐々に
明らかになっていく。

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